笹巻を作ろう! [食べ物の話]
毎日ブログろう計画、三日坊主にならずにすんでます。一日抜けてる日もありますがね!
とりあえず思い出して過去のネタから消化していこうと思います。
本日は笹巻を自分で作って食べた話をローカルフードの話とか交えて埋め立ててまいりましょう。まず、当時(先年5月頃)に作った時に描いた『庄内版・笹巻の巻き方』図解をこちらにも。ツイッターと、あとピクシブにも貼ってありますが同じものです
そうです、この三角形を結わえた形の『笹巻』が庄内版です。
とはいえ、庄内と一口にいっても実は『二種類』ありまして、それもこれからグダグダと解説させていただこうと思います。
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ぶっちゃけ笹で巻いた料理のことは『笹巻』であり、地区によって様々な『笹巻』があります。粽(ちまき)という、もち米とお肉や野菜などを甘辛く似たやつを巻いたのも、あれも笹の葉で巻いてあるから笹巻の一種?なのかしらん。
笹巻のことをそもそもちまき、ともいうようでそもそも粽とは、もち米に関する食品は全部チマキ言うらしいですね。
笹巻のことをそもそもちまき、ともいうようでそもそも粽とは、もち米に関する食品は全部チマキ言うらしいですね。
庄内においては、この三角形がスタンダードで、中身はもち米です。
お隣の新潟名産、笹団子もあれは笹で巻いてあるものですが、中身は餡子を包んだ餅団子ですね。でも今はいろいろなのがあるようです。余談ですが新潟市内にはこの笹団子を自作できる施設もあったりします。興味がある方は調べてみてください。
他、細長い形であったり、中身が餅粉団子だったり、いろいろあるようですが庄内においてはおおむね三角(三角巻き)あるいはこぶし巻きも稀に見ます。
庄内では、もち米を一晩水につけておいたものを漏斗型にしたところに入れて蓋して縛ったものを、煮て作ります。
このとき、水で煮ると『白い笹巻』になり、
灰を水に入れて混ぜて、上澄み液として取れる『灰汁』で煮ると『黄色い笹巻』になります。
ざっくりとしたイメージですが、庄内の北の方は白が好まれ、南の山の方に行くほどに黄色い笹巻がデフォルト化しているような気がする……。
味や歯触りにも違いがあり、灰汁で煮た黄色い笹巻はプルプルでトロトロ、若干の酸味もある仕上がりになりますが、水で煮たものは『ザ・おはぎの餅部分』という感じになります。ともに笹の風味は残りますが (笑)
この辺りは好みの問題なんですが、黄色は『ちょっと黄色い程度』のものから、中身までプルプルの完全な灰汁煮状態のものと幅がある感じがあります。
うちの家の人は黄色を絶対口にしてくれません。
故に、私は黄色笹巻を知らずに大人になり、初めて黄色を目にしたときびっくりしました。これは逆もしかりのようで、鶴岡の友人は白を初めて見た時『え?これ笹巻……?ん??』ってなったそうです。
故に、私は黄色笹巻を知らずに大人になり、初めて黄色を目にしたときびっくりしました。これは逆もしかりのようで、鶴岡の友人は白を初めて見た時『え?これ笹巻……?ん??』ってなったそうです。
私は、どっちも大好物ですね!!!
出来れば黄色バージョンも作ってみたかったんですが、灰汁水を手に入れるのが酒田では難しく(と思ったら、うちに灰自体はあったので自分で生成すればよかったのだとしばらくたってから気づきました。今年度チャレンジしたい)白ばかりを作ることになりました……その時、千葉入りして新型某のせいで脱出不可能になった家の人たちに郵送する都合もありましたしね。
どういう経緯で庄内ではこの形で、今も食されているのかは諸説ありますが、灰汁煮の黄色バージョンは九州地方で食べられている、『灰汁巻き』がルーツではないかともいわれていますが定かではありません。
灰汁巻きとは、戦国時代(安土桃山あたり?)で兵糧の一つとして食べられていたとされるもので、日持ちさせるために灰汁で煮たものです。中身は黄色のプルプル。まさしく、鶴岡地区の特に温海地区の朝市などでゲット出来る黄色笹巻みたいな外見です(九州の灰汁巻きは食べた事がないので味はどうなのかはわからないッス)
灰汁巻きとは、戦国時代(安土桃山あたり?)で兵糧の一つとして食べられていたとされるもので、日持ちさせるために灰汁で煮たものです。中身は黄色のプルプル。まさしく、鶴岡地区の特に温海地区の朝市などでゲット出来る黄色笹巻みたいな外見です(九州の灰汁巻きは食べた事がないので味はどうなのかはわからないッス)
でもま、庄内は雑多な文化が北前船でじゃんじゃか入ってきたところなので、まどっかから来たんでしょ?という感じでしょうか。
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食べ方は、きな粉をかけて食べるのがスタンダードになります。
このとき、黒蜜を潜らせるのですが、昔の私はあまり甘ったるいのが好きではなく、餅をそのまま食べても美味しいと感じる奴だったため、黒蜜を使わず白笹巻に直接きな粉で食べていました。
ちなみにこのきな粉には、たっぷりと砂糖と少しの塩が配合されている『青きな粉』です。黄色というよりは黄緑色のきな粉なんですが、これもローカルフードらしいですね。
今は黒蜜きな粉笹巻もイイネ!
もち米が冷蔵庫の野菜室を圧迫しているのを見かねて、自分で笹を買ってきて作ってみたわけですが、合計60個以上作る羽目になりました……鍋は家にある最大サイズ二個で、それを二回やらかした感じにまりますw
家の人に送ったり、友人に分けたりして食べきりました。
その時黒蜜きな粉以外で食べれないかといろいろ試行錯誤してみましたが、やっぱり黒蜜きな粉が正義なんですよね……余談ですが醤油味噌などでちょっと焼いても悪くはない感じです。
きりたんぽみたいに鍋に入れても、まぁ悪くはない、そんな感じ。
きりたんぽみたいに鍋に入れても、まぁ悪くはない、そんな感じ。
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さあ貴方も笹巻を巻いてみよう!!と、言いたいところなんですがそも、この笹を手に入れるのが大変です。自分で取ってきてもよいのだけど、どこから取ってくるの問題もあるでしょう。
私は地元に古くからある地元密着型スーパーの店舗で売っている情報を探し当てた感じですがすっかり取り扱いは減ったそうです(探している間にいろいろ話を青果の人から聞いた)
笹を取る人自体が減った、とか。昔は笹取りバイトもあったと、誰かから聞いたこともありますが。
あと、みご(藁紐)は別でこれがなくて、ビニールテープでやりました……
藁製品は今、稲刈りの方式が機械に変わった関係で昔ながらの藁っていうのは、出てこないのですってね。
藁製品は今、稲刈りの方式が機械に変わった関係で昔ながらの藁っていうのは、出てこないのですってね。
コンバインで刈り取ると藁は粉砕されてしまう。
故に、藁を作るためだけに特別に稲刈りをしなければいけないのだそうだ。
例えば米俵とか。
数年前に新潟コミティアの記念日に向けて米をキーワードにして個人で盛り上げたりしたのですが、その時に米俵の蓋、桟俵というのですがこれをキャラクター化した都合、なんとかサンダワラを手に入れられないかと、いろいろやったりしました。その時に藁自体がレアアイテムになった事情は知っていたので、
数年前に新潟コミティアの記念日に向けて米をキーワードにして個人で盛り上げたりしたのですが、その時に米俵の蓋、桟俵というのですがこれをキャラクター化した都合、なんとかサンダワラを手に入れられないかと、いろいろやったりしました。その時に藁自体がレアアイテムになった事情は知っていたので、
その時お世話になったお店に行けば手に入るかもしれないと思ったものの、新型某の外出自粛制限中で隣の市まで行くのもやや憚り……あきらめて、ビニールテープを使ったわけです。
全然問題なかったですw 見た目の問題だけだw
もし藁製品に興味がありましたら、鶴岡、藤島にある「たわらや」さんに行ってみてください。お米や地元勅産品、カフェなどがあるお店ですがここでは米俵作成見学などもできる施設があったりします。
最後になりますが上の図はですね、動画やネットに上がっている写真ではさっぱり要領を得ないな分かり辛いなぁと思ったので描いたものです。
昔、はるか昔には毎年笹巻は自宅で煮ていたものです。その時に手伝って巻いた事があったのでそれを思い出しつつ画像検索しつつやりました。結構テキトーでなんとかなるものですねぇ。
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