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昔は月山だった?鳥海山 [シェブロン県の話]

存外画像がデカかった。完全にこの辺りの間隔が狂っているよぅ

近い鳥海山だ.png


と言う事で最近鳥海山麓をウロウロしています。

先日は初めて!丸池さまを見てきました。丸池などと呼び捨てずに丸池さまとお呼びしましょう。

倉稲魂尊(うかのみたまのかみ)の御手洗(みたらし)とされていて、機嫌が良ければ宝である瑠璃の玉が浮くそうだ。

写真は、ツイッターに上げたので……いや、あるか。持ってこよう


丸池さま.png

この不思議な瑠璃色よ!

まさしく宝玉が浮かび上がっている様です

近くに鳥海山から流れてくる源泉の川などありますが、透明度ハンパないです。その水が、どうしてこの池においてはこれ程美しいのか……。

ウケノカミは、あるいはウケモチとも同一視され、ここでは大物忌神(鳥海山)とも同一視されています。

おいおい、こんな壮大に倉稲魂尊祀ってるのにウィキに書いてないのはどうしたことだよ。

大物忌神社については、まぁ江戸時代以前から色々ありまして、御神体は鳥海山として山頂がアレなんだけど、登り口としての神社が二つあります。二つある理由は長くなるので割愛する!気になる人はググってみてね!

 ちなみに、ウケノミタマは一般的には女神だそうです。スサノオ系譜に出てきて、彼の娘と言う事になっている。


 八幡から遊佐に抜ける国道沿いに、鳥海山をゆっくり眺めるのが最近楽しくて、気が付くと北にハンドルを切っている。あ、私昔からドライブが大好きなのです。ちょっと思いついて、胴腹の滝って連れていかれた数は数えきれないが(水汲み要員として)実は具体的に鳥海山麓のどのあたりなのか良く分かっていない……どっかの滝の近くだったような、先日玉簾の滝を見に行った時は案内を見なかったし、このルートは鳥海家族旅行村ルートだッ!と子供の頃の記憶が言ってました。

 と言う事でざっくり北を目指しながら、胴腹の滝の案内板を探します(ぐぐらない無計画ドライブが好きな人)


 あ、一の滝……そうか、ということは、玉簾の滝よりもっと、北というか……庄内平野から見て北側、そっちの方か~。 と言う感じに案内の通り県道に入る。

 そうそう、そうだ!この道だ間違いないwww 思い出してきた!

 ところで、上の鳥海山の写真ですが、周りに民家などがあると概ねこんな感じに『見える』んだけど、


実際周りに比較するモノが無くなってうわー、鳥海山~みたいな感じに見てると感覚的には

近い近い鳥海山.png

こうなって見える。

これが、好き!!

月山界隈だと走ってるところが高すぎてなかなかこういう感覚にはならない~


*** *** ***

 タイトルの事について書きましょうか。
 今、まんまと地元レキシ厨になった私は見境なく色々モロモロの地元本を新旧構わず読み散らしていますが、宗教関係の本だけはなかなか頭に入って来なくて、もっかいちゃんと歴史履修してからリトライする事にしています。まぁ、そこに大物忌神社の事なんかも書いてあって、うへぇ、そうなのかー と言う感じでザックリとは読んだ感じです。

 で、主に商家。次に武家くらいでまず知識をモグモグしているので、出典がどこだったかをちゃんと抑えてなくて申し訳ないんだけど……とりあえず記憶にある限り、書いてみよう。


 鳥海山は川北、つまり『最上川より北』、飽海郡(あくみ)と呼ばれる地域にあります。

(レキシ的に言うと最上川に名前統一されたの割と近年でして、酒田川と云うのが地元レキシ江戸~明治クラスタ的には正しい)

 ちなみに川南は具体的には殿様がいた鶴岡方面の事で、こちらは田川群(たがわ)と言います

 今も地名や住所的には使われております。


 話脱線しますが、酒田の最上かわ河口南側に『宮野浦地区』ってのがあるんですが、実はこれ酒田なんだけど昔からの分類だと『川南地区』だから『田川』分類なんだよね (笑)
 実際、宮野浦には川南自治会という所がある。

 藤沢周平センセイの地元レキシ小説、義民が駆ける、において宮野浦農民が川南民として出てきます。

 とはいえ、実は最上川の河口って時代によってかなり変わってまして、それも話が長くなるから今回は割愛するけど、実は宮野浦が河口より南にあった時期もあったりします。


 倉稲魂尊は基本的には女神、と書きました。大物忌神ってレア神の様でして、どちらかといえば『月の神』の属性を持っていたのだそうです。じゃぁ月夜見尊(つくよみ)と同一か?というとそうではない。

 がしかし、ウケモチの属性も帯びているとするなら、関係は無くは無い。ウケモチはツクヨミから殺された事になっている。

 ここで、田川地区にある月山体系の神話を持ってきましょう。

 出羽三山、と呼ばれている所ですが、月山(過去)羽黒山(現在)湯殿山(未来)という感じの属性分けがなされています。月山は、過去、死後などを象徴している。

 ウケモチと同一視もされるウカノミタマも、また神話においてはすでに死んでいる。


 まぁ、関係無いとも言い切れないか?


 それで、何かの書物にかつて鳥海山は『月山』と呼ばれていた的な話がありまして?はん?と思ってちょっと調べた事があったのでした。でも、ちゃんとメモってなかったすまん……何で読んだんだっけなぁ?例のあとでもっかい読むって心に決めた奴かなぁ…あれ、諦めて色々出典とか抜き出して書き留めるの諦めたからな……。

*** *** ***

飽海郡平野.png

ついでに一の滝は拝めるのか?……いや、ざっくりとした私の知識の上では、あれは山を歩かないと見れなかった様な……という感じでとりあえず胴腹の滝を無視して山道を進みます。
 周りは杉の木が多くて、計画的に伐採されてる様です。それでも少し、原生林ぽいのが残ってますねぇ、森の中に入ると、何しろ道路は良いのですがちと狭い(先日朝日村の空気祭りにも行ったのですが、あの道より断然に良いくらいの良い)そして、行き止まりなので(目の前鳥海山です)通行する車は少ないと見えて、左右から這い出す草がさらに道を狭くする。

 まるで、トンネルに入ったみたいに途端、暗くなるんですね。
 実際トンネルか?と思った遠くに見えた暗がりは、せり出す木々のトンネルでしたった。

 一分計画伐採されたのか、見晴らしの良い所があったので……。拡大↓

飽海郡海.png

風力発電、増えましたねぇ。個人的には好きなので良いんですが、

あれも色々あって耳には聞こえないけど一定の周波数の音を出していて健康被害があるとか、無いとか。

 庄内浜のあれらは大体工業地域と、民家がほぼない林の中に立ってます。

 川南、とはいえ酒田に分類されている、十里塚という所にも風力発電設置の話がありましたがあれ、どうなったものか。あそこは近隣に民家があるので住民から反対されてたと思ったけども。


 さて、最後に本命さんに行きましょう。

胴腹の滝だ.png

 胴腹の滝 胴腹滝、が正しいのかな。

 確か真冬にも水酌みに来た事あるな……ということでここは軽くググりましたが、

やはり真冬でも凍り付くことなくこの水は、湧きだしている様ですね。


そのトリックとしては、鳥海山の伏流水が湧きだしたものの一つながら、かなり広い範囲の地域の水が集まってきている所から湧き出していて何故か、季節を通して伏流水の温度差があまりないのだそうだ。

 ……鳥海山、月山と違って活火山だからなぁ。ああ、そうか上で云う所月山が『死後』なのは月山死火山だってのもあるのかな?湯殿山は逆に湯が常に湧き出す通りですしね。


 鳥海山も100年前後サイクルくらいで噴火してますので、実はだんだんヤバいとも言われている。伴う地震被害も、それなりにある所ですよ荘内。


 とにかく、山に抱かれ真冬でも温度がある程度保たれている関係、凍る事なくこんこんと湧き出るのだそうだ。


 一応生水なのでそのまま飲むのは自己責任、って書いてあります。衛生法てきにはねぇ。でもおいしいのよ、ここの水。
 このクオリティの水が、鳥海山麓湧き放題。この水で作った米が不味いはずがないし、こに水で作った酒が不味いはずがない。私が大好きな大吟醸しかつくらない楯野川さんとかね!

あと、こことは限らないけどやはり鳥海山麓の水でラーメンやソバのスープ作ってるところも色々あるんですよ……企業秘密なところもあるだろうから、どことは言えないけども。


 秋田県境、いやむしろ秋田。
 日本海を望む道の駅で、出てくるお冷の美味さになんじゃこりゃ!うへぇ、うめぇ!ってなった事もありました。鳥海山…偉大なり~。

 

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